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不動産コラム#83【家が高く売れた人には共通点があった!5つの“売り主マインド”】

不動産コラム

森井 祐太

筆者 森井 祐太

不動産キャリア8年

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「せっかく家を売るなら、少しでも高く売りたい!」
不動産の売却を考えている方なら、誰もがそう思うのではないでしょうか。
しかし、同じエリアで似たような条件の住宅でも、売却価格や売れるまでの期間に差が生まれることがあります。

その違いは、立地や築年数、建物の状態だけではありません。
実は、売却に対する売主様の考え方や行動が、結果を左右することもあるのです。
不動産売却で良い結果につながった方には、いくつかの共通する特徴があります。

今回は、家を少しでも高く、そして納得できる条件で売却するために知っておきたい「5つの売り主マインド」をご紹介します。

これから売却を検討される方は、ぜひ参考にしてください。


1.「希望価格」と「市場価格」を分けて考えられる


家を売却するとき、多くの方が最初に考えるのは「いくらで売りたいか」という希望価格です。
長年住み続けた愛着のある家だからこそ、「できればこのくらいの価格で売りたい」というお気持ちは自然なことです。

しかし、不動産の価格は売主様の希望だけで決まるものではありません。
購入を検討する方は、周辺の売出物件や過去の成約事例、建物の状態、住宅ローンの返済額などを比較しながら判断します。

そのため、売主様が希望する価格と、実際に購入希望者が評価する価格には差が生じることがあります。
ここで大切なのが、「希望価格」と「市場価格」を分けて考えることです。

例えば、周辺の類似物件が3,500万円前後で取引されているエリアで、4,000万円の売出価格を設定したとします。
もちろん、物件に特別な魅力があれば、その価格で購入を希望する方が現れる可能性もあります。

一方で、価格差に見合う魅力が伝わらなければ、購入候補から外れてしまうことも考えられます。
高く売却できた方は、必ずしも最初から安い価格を設定しているわけではありません。
周辺相場を理解したうえで、物件の強みを踏まえた価格設定を行い、販売状況に応じて柔軟に判断しています。
高く売るためには、まず市場を正しく知ること。
これが売却成功への第一歩です。


2.「最初の印象」が大切だと理解している


不動産売却において、購入希望者が物件に抱く第一印象は非常に重要です。
最近では、SUUMOやアットホームなどの不動産ポータルサイトを利用して、インターネット上で物件探しをする方が多くいらっしゃいます。

つまり、購入希望者が最初に物件と出会う場所は、現地ではなくスマートフォンやパソコンの画面であることも多いのです。
その際に重要になるのが、物件写真や紹介文です。

例えば、同じリビングでも、室内が整理整頓され、自然光が入った明るい写真と、荷物が多く暗い印象の写真では、受ける印象が大きく異なります。
物件そのものの条件が変わらなくても、見せ方によって魅力の伝わり方は変わるのです。

また、実際の内覧時にも第一印象は大切です。
玄関がきれいに片付いている、室内に十分な明るさがある、水回りが清潔に保たれている。
こうした小さな工夫が、購入希望者に好印象を与えることにつながります。
ただし、高く売るために必ずしも高額なリフォームが必要というわけではありません。

リフォーム費用を売却価格にそのまま上乗せできるとは限らないためです。
まずは掃除や整理整頓、不要な荷物の片付けなど、費用を抑えて取り組めることから始めましょう。
「自分が買主だったら、この家をどう感じるだろう?」
そんな視点を持つことが、物件の魅力を最大限に伝えるポイントです。


3.不動産会社を「任せる相手」ではなく「一緒に売るパートナー」と考える


不動産売却は、不動産会社に依頼すれば、あとはすべて任せておけばよいと思われるかもしれません。
もちろん、広告活動や購入希望者へのご案内、契約手続きなどは不動産会社の重要な仕事です。

しかし、売主様と不動産会社が協力することで、より効果的な販売活動につながる場合があります。
例えば、売主様だからこそ知っている住まいの魅力があります。

「朝はリビングに気持ちの良い日差しが入る」
「近所の公園は子どもを遊ばせるのに便利」
「収納が多く、季節物もすっきり片付けられる」

こうした実際に暮らしてきた方の情報は、購入希望者にとって参考になるものです。
また、設備の修繕履歴やリフォーム履歴、建物の不具合などを正確に共有していただくことも大切です。

物件の良いところだけでなく、気になる点も把握することで、購入希望者に対して適切な説明ができ、取引上のトラブル防止にもつながります。
さらに、販売開始後の問い合わせ状況や内覧者の反応について、不動産会社と定期的に情報共有することも重要です。

高く売却できた方の中には、担当者の提案を参考にしながら、ご自身でも売却活動に積極的に関わっていた方がいらっしゃいます。

不動産売却は、売主様と不動産会社の共同作業です。
お互いに情報を共有し、同じ目標に向かって進めることが、納得できる売却への近道になります。


4.「価格を下げないこと」が高く売ることではないと理解している


不動産を売却する際、できるだけ価格を下げたくないと考えるのは当然です。
しかし、ここで知っておきたいのが、「値下げをしないこと」と「高く売ること」は必ずしも同じではないということです。

例えば、売出価格を3,980万円に設定したものの、数か月間ほとんど問い合わせがないケースを考えてみましょう。
この場合、価格以外にも広告内容や物件の状態など、さまざまな要因が考えられます。

ただし、周辺の競合物件と比較して価格が高い場合は、購入希望者の検索条件から外れている可能性もあります。
一方で、適切なタイミングで価格を見直すことで、新たな購入希望者の目に留まり、売却につながるケースもあります。

もちろん、問い合わせが少ないからといって、すぐに値下げをする必要はありません。
重要なのは、販売状況を客観的に分析することです。

例えば、

物件情報がどのくらい閲覧されているか
問い合わせや内覧が何件あったか
内覧後にどのような感想があったか
周辺で新たに売り出された物件はあるか
競合物件の価格や成約状況に変化はあるか

こうした情報を確認することで、価格変更が必要なのか、それとも広告方法を見直すべきなのかを判断しやすくなります。

また、売却までの期間が長くなると、空き家の場合は維持管理費や固定資産税などの負担が続くこともあります。
最終的な手取り額を考えると、早期に適正価格で売却する方が有利になる場合もあるのです。

大切なのは、目先の売出価格にこだわるのではなく、最終的にいくら手元に残るのかを意識することです。


5.「売るタイミング」を逃さず、冷静に判断できる


不動産売却では、購入希望者から条件交渉を受けることがあります。
「もう少し価格を下げてもらえませんか?」
「引渡し時期を調整してもらえませんか?」

こうした交渉に対して、どこまで応じるべきか迷われる方も少なくありません。
もちろん、売主様の希望条件を大切にすることは重要です。
しかし、条件に少しでも合わないからといって、すべての交渉を断ることが良い結果につながるとは限りません。
例えば、希望価格より50万円低い購入申込みがあったとします。

その購入希望者が住宅ローンの事前審査を通過しており、引渡し条件も売主様の希望に合っている場合、十分に検討する価値があります。

一方で、希望価格どおりの申込みであっても、資金計画が不確実であれば、契約や引渡しまでに問題が生じる可能性があります。

つまり、購入申込みを判断する際には、価格だけでなく、購入希望者の資金計画や契約条件、引渡し時期なども含めて総合的に考える必要があるのです。

また、「もう少し待てば、もっと高く買ってくれる人が現れるかもしれない」と考えることもあるでしょう。
実際に、より良い条件の購入希望者が現れる可能性はあります。
しかし、必ずしも次の購入希望者が現れるとは限りません。

高く売却できた方は、希望条件を明確にしながらも、目の前の購入申込みを冷静に評価し、適切なタイミングで決断しています。
「最高の価格」だけを追い求めるのではなく、「納得できる条件」で売却すること。

その判断が、結果として満足度の高い不動産売却につながります。


6.まとめ 家を高く売るために大切なのは「売主様の考え方」


今回は、家が高く売れた方に見られる5つの「売り主マインド」をご紹介しました。

改めて整理すると、次の5つです。

希望価格と市場価格を分けて考える
購入希望者から見た第一印象を大切にする
不動産会社と協力して販売活動を進める
価格変更も含めて柔軟に販売戦略を考える
売却のタイミングを逃さず冷静に判断する

不動産の売却価格は、立地や築年数、建物の状態、市場環境などによって左右されます。
そのため、これらの考え方を実践すれば必ず高く売れるというわけではありません。

しかし、売却活動を適切に進め、物件の魅力を十分に伝えることは、より良い条件での成約を目指すうえで大切です。家の売却は、多くの方にとって人生で何度も経験するものではありません。

だからこそ、信頼できる不動産会社と相談しながら、一つひとつ納得して進めていくことが重要です。
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